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最近、時々事件になる痴呆症の親を息子が殺害するという事件。

息子が親の介護をしているケースは多く、私の近しい友人にも2人います。

1人は義母1人。もう1人は両親と子供のいない叔母さんの3人を看ています。

3人も介護者を抱えている友人は仕事をせずに介護に専念しています。

 

男性介護者は、皆、なれない家事や社会とのつながりに悪戦苦闘しています。

少しでもストレスが軽減できるように、『明るい終活のススメ』の中でも考えていきたいと思ってます。

 

男性介護の実情      ※週刊ポスト2014年4月25日号より

2035年、日本の人口の3人に1人は65歳以上の高齢者という時代がやってくる。
老人が老人を介護する“老老介護”はすでに社会問題となっているが、今後、増加が予想されるのが“息子介護”のケースだ。

これは、80歳を過ぎて老いた親の介護を40代後半~60代前半の息子、つまり男性が一人で担うというもの。

2010年の国民生活基礎調査によると、「息子介護」の比率は全体の12%。現在、推計44万人の“息子”が親の介護にあたっているという。

妻や夫、娘や嫁に比べると少ないと思われるかもしれないが、この30年で6倍近くに増え、近年はさらなる増加傾向にある。背景にあるのが日本の家族構造の変革だ。

『迫りくる「息子介護」の時代』(光文社新書)の著者、平山亮氏(東京都健康長寿医療センター研究員)はいう。

「親の介護を妻に任せることができなくなったんです。まず現実問題として、結婚しても夫の親と同居する夫婦は少ない。夫の親と別居している妻の多くには、夫の家に嫁いだ“嫁意識”がない。地理的にも親の実家とは離れています。

また、妻にしても自分の親の介護で手一杯なケースが多い。娘の側の優先順位は、夫の親より、自分の親です」

加えて、いまや“嫁”がいない男性は珍しくない。40代以上の男性の未婚者は、2005年の約267万人から、2010年には340万人超となった。

男性たちは、もはや介護から逃れられなくなった。そこには、様々な弊害が生まれている。たとえば、高齢者虐待だ。介護者が被介護者を虐待するケースは2012年に約1万5000件も報告されているが、加害者の4割は、被害者の息子だった。同じ男性でも被害者の夫の比率は2割以下だ。

「夫が妻を介護する男性介護と、息子が親、特に母親を介護する息子介護とは分けて考える必要があります」と平山氏はいう。

多くの“息子介護”経験者は排泄、いわゆる下の世話に最も抵抗感を覚えるという。

生理の処理の苦労を知らず、育児にも携わっていない男性はそもそも、排泄物やオムツ・パッドなどの扱いに慣れていない。

「特に被介護者である親が母の場合が大変。息子にとって、母親の性器を見たり洗ったりするのには、高いハードルがあります」(介護関係者)

妻のそれと向き合うのとは訳が違う。それでも、実の親を放置するわけにはいかない。相談できる相手もおらず、それがますます、自分を追い込んでいく。


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