死別の心をケアするカウンセリング 陽だまりごごろ
いつも、読んでくださっている皆さまに感謝申しあげます。


「あなたの家族は何人ですか?」と質問すると

どうも、おじいちゃん、おばあちゃんが入ってない。

別居していると、その答えもうなずけるが、
2世帯住宅で1日、顔を会わせなくて済む環境であると
家族におじいちゃん、おばあちゃんが入ってないんです。
2世帯住宅は体のいい、核家族なのかもしれません。

親族となるともっと変化しています。
父、母の兄弟姉妹(いわゆる自分の叔父・叔母)も、
よくわからないという若者も増えてきています。
祖父母と一緒に生活したことのある人が少なくなってきて
昔のように盆暮れに里帰りの習慣も持たなくなり、
お墓参りも各家庭の都合で行ったりするので、顔を会わす機会が無いのです。

司法の先生に聞いた話ですが
「一度も会ったことのない叔母さんや叔父さんからの相続」
という案件も結構あるということらしいです。

世帯当たりの人数が減っているということは
心理的にも家族とか親族の幅は小さくなってきています。

そうすると、先祖、という概念も勿論、変わってきています。
ある統計によると、「自分の親や祖父母などの近親者」を挙げた人は
「自分の家系の初代または初代以降すべて」を挙げた人より圧倒的に多くなっています。

そして、女性の6割は「配偶者の親や祖父母などの近親者は自分の先祖ではない」と考えています。
知り合いにもいますが、『旦那のお墓に入りたくない。実家のお墓に入りたい』
『旦那と同じお墓に入りたいけど、会ったこともない知らない旦那の先祖と一緒はイヤ』
という人が増えている、というのにもうなずけます。

「誰と一緒にお墓に入りたいか」という質問に対して、
全体では「先祖代々のお墓」が39.0%と最も多く、家墓志向は以前強いのですが、
「今の家族で一緒に入るお墓」(25.0%)と
「夫婦だけで入るお墓」(10.6%)を合わせると35.6%と近い数字になります。
また、若い世代ほどこの差は小さくなり、35~49歳のグループでは、
逆転し、29.9%対39.2%と核家族志向が強くなってきていることが見受けられます。
※参考資料『お墓のゆくえ-継承問題と新しいお墓のあり方-』第一生命研究所

現代では、家として先祖を祀るというのは一般的な感覚と会わなくなってきているようです。
しかし、個人として故人を想う気持ちのよりどころが求められている気がします。

人は死後に魂は天に昇り、肉体は地に帰ると考えられています。
大事な「魂=お骨」が入っているお墓は大切に祀られ、
線香を焚き手を合わせることで「魂」を呼び寄せると考えられてきました。
拠り所がお骨が入っているお墓であるのです。
この思想は日本人の心にはとてもしっくりくるものとされています。

葬儀や墓の本質は亡くなった人への追悼と弔いにありますが、
儀式や形式に意味を見いだせなくなった今、
お骨の最終的な行き場が、仏教的である必要は全くなく、
敬意を払った方法で扱われれば、それで納得が出来ると感じる人が多くなっているんだと思います。
魂との触れ合いを容易にしてくれる選択肢の1つとして手元供養は存在します。

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