死別カウンセリング こころの杖
いつも、読んでくださっている皆さまに感謝申しあげます。

子どもと別れてから一度も会っていないというのは男親
このケースは実に多く、
先日、こんなケースを目の当たりにしました。

そんなに時間があるとは思っていなかっただろうけど
こんなに早いとも思ってもいなかったでしょう。
遺言執行人との契約は三連休明けに決まってましたが
三連休に逝ってしまうなんて、嘘のような設定ですが事実です。

子供が幼い時に別れ50年経ち、相続人はたった一人の子。
遺言はあるけれど、内容は葬儀が終わった後の今でも分かりません。
とりあえず、遺った者でやっていますが
一体どんなお葬式をして欲しかったのか?
その後の儀式はどのようにすればよいのか?
自宅も少しは片付けたいけれど、触れる訳にもいきません。

懸命に生きたのに、たった一人の血縁である子どもの顔も見ず、
一言の言葉も交わせずに、逝ってしまうのは
本人にとってどうだったのか。

こんなケースをいくつか経験しています。
私たちの年齢になると相続のことも考えるので
「生前に会っておこう」と考える人も多いのですが
いざ会おうと考えると(子どもにどう思われているのかが心配)というのが
二の足を踏ます理由です。

考えていることを実行に移せる人は実に少ないのですが
人の力を借りてでも一度は会っておくべきです。
それは自身のためでなく、別れた子ども達のためにするべきことです。

幼い時に別れた罪の意識は、
時間が経てば経つほど重くのしかかりますが
幼かった子ども達ももう大人です。
色んな経験をし、大人の世界も理解し
自分が考えているほど憎んでも、恨んでも、嫌いでもありません。

死後に連絡を取り、病院の後片付けに駆けつけた2人の子ども達は
「もっと早くに連絡をくれていたら・・
私たちはどれほどお父さんに逢いたかったか。
こんな形でしか逢えなかったことがとても残念です」と語った姿を
私は忘れないでいます。
生きている間に逢えていたら、
ベットに丸まり痛さをこらえて逝った本人の力にもなったでしょうし、
遺された子ども達に無念さや自責の念、悲壮感、怒り等の複雑な感情を
追わさなくっても済んだと思うのです。

rikon_todoke (1)

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■発行責任者  運営会社 L・ボーン株式会社   代表取締役 今井 暁美

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