死別カウンセリング こころの杖
いつも、読んでくださっている皆さまに感謝申しあげます。

お若い夫婦が来店され、骨壺のオーダーを希望されました。
お葬式から火葬場そして自宅への一連の流れを確認し、
ご希望を叶えるための方法を確認し合い
大きさや柄を決められました。

お話の中で奥様、ご自身の骨壺であると告げられ
穏やかな物言いに圧倒されると同時に
ここに至るまでの想いに一瞬にして胸が熱くなったことを覚えています。
最期まで丁寧に生ききる様は尊く、気高い。

片や連日続いた自死のニュース。
問題や、苦しみや悲しみから逃れたいと
ふっと「楽になりたいなあ」と考えることはあります。
それでも、私たちはもがき苦しんで、時間や人、知識、経験等を得ます。

大方の人は、そのことを後から振り返れる状態に身を置くのです。
そして、乗り越えたことや受け入れたことの輝きは生きる力になります。

気が遠くなるほど繋がれてきた命の連鎖に対して
最期まで生ききることが私たちの大きな役割だと私は思います。
季節外れの動きがぎこちない蝶々も最期まで羽を休めることはありません。

骨壺をお送りした後に届いたメール
「思った以上に優しく温かみのある骨壺となり嬉しいです。
いつか、粉骨のタイミングが来ましたら、そちらで又お願いすることになると思いますので
どうぞ今後とも宜しくお願いします」と。

粉骨のご依頼を受ける時、彼女はもういません。

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■発行責任者  運営会社 L・ボーン株式会社   代表取締役 今井 暁美

■発行者住所  滋賀県甲賀市信楽町長野1197-2(旧信楽伝統産業会館前)
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最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。